漫画で読む古典「方丈記」
- ホームページ管理人
- 2024年3月14日
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方丈記は13世紀に鴨長明の書いた随筆です。政争に敗れたり、災害にあったり、なんだかんだあって方丈の庵という、生活に必要なものを厳選した小さな家に落ち着く話です。
中学時代、古典の授業が全く面白くなかったです。その原因の一つに、中学時代に授業でやった古典そのものに関心が持てなかったことがあげられます。枕草子は、なんとなく風雅な女性の自慢話を聞かされているような気がしましたし、源氏物語はそもそも恋愛小説に少しの興味も持てませんでした。唯一平家物語だけは興味がもて、図書館で「(注)」だらけの本を読もうとしましたが、面倒になって挫折してしまいました。
大人になって、本屋で漫画化された方丈記を見つけたので読んでみました。そうするとこれが現代にも通じる考え方で、昔の人も現代の人も、行きつくところは案外変わらないんだなと思いました。
どういうことかと言いますと、例えば現代でも、流行やブランドなど、企業のマーケティング戦略に踊らされることなく、自分にとって本当に必要な物を買う、といった事がビジネス書などでわざわざ語られていますが、方丈記でも、本当に必要な物を厳選した家に住むという事で実践されています。
社会に出て、いろいろ遠回りしたあげく、結局は13世紀に書かれた本のあり様に落ち着いている、という事に驚かされました。
ですがこの方丈記も、社会に出て散々もまれた末に読むから面白いと感じるのであって、中学生の頃の私が読んでも今ほど面白く読めなかったのでは、と思います。
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