ラブクラフトを読むなら~田辺剛~
- ホームページ管理人
- 2024年3月12日
- 読了時間: 2分
「クトゥルフ神話」という言葉を聞いたことのある方はたくさんいらっしゃると思います。よくゲームのモンスターやホラーゲームの世界観のモチーフになっています。クトゥルフ神話といえばラブクラフト、ラブクラフトといえば田辺剛です。
私が中学生時代、学校の図書館にクトゥルフ神話の文庫がズラッと並んでいました。当時クトゥルフ神話の文庫本の放つダークな雰囲気にひかれたものの、巻数がたくさんあったために結局読まずじまいになってしまいました。
大人になってからクトゥルフ神話に挑戦しようと思い、一冊買ってt読み始めたのですが、なんだか読みづらくて、結局短編を2作だけ読んで挫折してしまいました。そんな折にラブクラフトの小説を原作に書かれた漫画を知って読んでみました。
私が読んだのは2作品。「異世界の色彩」、「狂気の山脈にて」です。田辺剛の漫画は近所の漫画レンタルにもマンガ喫茶にも置いていないので、必然的に買うことになります。私はそんなにたくさん書籍を買えないので、すごく気になる作品を優先的に購入して読んでいます。それで前記2冊を読んでの感想ですが、大変面白かったです。
小説で読むには苦痛を感じたラブクラフトの作品が漫画になることで読みやすくなっています。ラブクラフトをろくに読んでいないので、原作との比較はできないですが、暗い画面に陰影のある繊細な人物描写、セリフのコマの形。これは・・・楳図かずおです!田辺剛は楳図かずおの流れをくむ漫画家であると私は思いました。
そして、ラブクラフトの短編を2作読んだだけの私が言うのはおこがましいですが、恐らく原作小説のもつ雰囲気を表現できている、いや、より読みやすくなっているという点で超えているとも言えると思います。
グーグル検索のどこで見たかは忘れてしまったので真偽は不明ですが、ラブクラフト自身は「魔犬」という作品を最も満足のいく作品であると語ったそうなので、次に漫画を買う時は、田辺剛の「魔犬」を買いたいと思います。
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