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インデックス投資 その②

 今回は、インデックス投資でなぜS&P500や全世界株式が推奨されるのか、ということについて書いていこうと思います。

 結論から言えば、S&P500が一番儲かるからです。


 まず、債券ではない理由ですが、債券はあまり儲かりません。詳しい説明を書こうとすると文章が長く、込み入ってくるので、あえて簡潔に書きますが、債券の値動きはそれほど激しくないので積立投資によって購入価格を抑える効果がそれほど働きませんし、最終的なリターンは結局のところ国債の利回りに収斂していきます。債権の金利はその国の実質経済成長率やインフレ率で決まりますので、信用力の高い先進国の債券は金利がそれほど高くありません。したがってあまり儲かりません(※ちなみに新興国の債券は危なくて長期投資には向いていません)。


 次に不動産ですが、不動産と株式のリスク(値動きの幅)にはあまり大きい違いはありません。不動産の価格や賃料はその国を構成する主体の所得に依存します。つまり、その国の人々や法人の所得を大きく超える価格や賃料の上昇は期待できません。その国の主体の所得の総和というのはその国のGDPと同じです。つまり、国の経済成長率を大きく超える価格の上昇は期待できない、ということになります。


 株式も、株式市場全体を見れば不動産と同じことが言えます。その国の株式時価総額がその国のGDPを大きく超えて上昇し続けるという事はあまりありません。

 しかしS&P500に関して言えば、話は違ってきます。S&P500は、予め定められた基準をもとに、銘柄が定期的に入れ替えられながら価格を構成します。組み入れ銘柄500社の中にはアップルやアマゾン、テスラ、P&G、コカ・コーラなど、アメリカで起業し成長した企業や、長期的にガッポガッポ儲かるドル箱事業を保有する企業が含まれます。つまり、ドル箱事業でガッポガッポ儲けつつ、新しい産業の成長もガンガン取り込むことができる上、赤字続きなどの銘柄はS&P500から除外されて儲かる企業に入れ替えられます。ですからS&P500は儲かります。


 次に全世界株式が推奨される理由です。S&P500だとアメリカ一国に投資することになります。アメリカに何か起こった時に不安だという人にむけて全世界株式を推しているという事です。

 同じようにリスク分散の観点から、より複数資産に投資する、例えば8資産分散ファンドなどをあげる場合もありますが、どれを選ぶかは、各々の投資家が好みで選べばいいと思います。


 少額でも実際に金融資産を買うと、今まで気にしなかった情報に目を向けるようになります。私の書いていることだけでなく、いろいろな人の書いたものやユーチューブ、書籍を見て、楽しい投資ライフをお送りください。


 
 
 

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